2015年10月14日水曜日

あったカフェの話「星乃珈琲109MEN'S店」~渋谷スクランブル交差点を見下ろす~

 そろそろ暖かい飲み物がほしい季節になってきましたね。
 私は、この季節になると、暖かいコーヒーをカフェで飲みながら、スマホでブログネタをあたためるのが大好きです。

 今回は、久しぶりに「あったカフェ」の話をしたいと思います。
 今日、取り上げるカフェは、東京・渋谷にあるスクランブル交差点を見下ろすカフェ「星乃珈琲109MEN'S店」です。

 渋谷駅のハチ公口を出て、スクランブル交差点を右に渡ると、「109MEN’S」ビルがあります。このビルの2階に目的のカフェがあります。
 30分待ちの時もあるそうですが、この日は午前中だったこともあって、待っている人もなく、すぐに入ることができました。
 私は、迷わず「スクランブル交差点」を見下ろす窓際のカウンター席に座りました。

 「109」という名前からは想像できないほど、店内は落ち着いています。
 私の右手のボックス席には、主婦らしいグループが楽しそうに会話し、左側のカウンター席には、白人男性の2人組が座って、窓の外の「スクランブル交差点」を見ていました。
 渋谷のど真ん中にいるのに、不思議に誰もがほっとする空間でした。

 私は、この店の一押し「石窯スフレパンケーキ」と、「ハンドドリップコーヒー」のセットを頼みました。
 「スフレパンケーキ」は少し時間がかかるそうなので、先に来たコーヒーを飲みながら、窓から、「スクランブル交差点」を眺めていました。

<写真 カウンター席から見る渋谷スクランブル交差点>


 BGMを聞き暖かいコーヒーを飲みながら、スクランブル交差点の人波が、一斉に動きだ出したり止まったりするのを見ているだけで、別世界にいるやすらぎを感じるのが不思議でした。
 黒、白、赤など、様々な色の洋服を着た人たちが、一斉に動き、一斉に止まっているのが、まるでゲームを見ているようです。

 スクランブル交差点は、歩行者と自動車の通行を完全に分離する「歩車分離式信号」が採用されている交差点のことで、世界で最初に設置されたのは1940年代のアメリカ・ミズーリ州カンザスシティとカナダ・バンクーバーだと言われています。

 日本では、1968(昭和43)年に熊本県熊本市の「子飼交差点」にできたのが、最初と言われています。
 渋谷のスクランブル交差点が出来たのは、1970年代と言われていて、利用者は1回3000人、1日40万人とも言われています。

 そんなことをスマホで調べていると、大きな「石窯スプレパンケーキ」が、私のカウンター席にやって来ました。
 ハチミツとバターが乗っていて、食べると綿菓子のように、フワフワですごくおいしいケーキでした。
 「1日限定〇〇個」と書いてありましたが、このケーキと「ハンドドリップコーヒー」で1000円しないのは、お得だと思いました。

 「星乃珈琲」は、大林豁史(ひろふみ)さんが会長をしている「日本レストランシステム」が運営しているドト-ルコーヒ系のカフェチェーンで、2011年4月に新宿でできたのが最初の新しいグループです。
 2015年9月末現在で、北海道から鹿児島まで国内26都道府県に156店があり、他にシンガポールにも3店あります。
 わずか4年でこの規模は、すごいですね。

 「星乃珈琲109MEN'S店」は華やいだ雰囲気はありませんが、でも、コーヒーの味は確かでした。男性店員も親切で、私が窓から写真を撮る時に、少し砂糖をこぼしても、嫌な顔一つせずに、拭いてくれました。

<写真 石窯スプレパンケーキ>



 「クール!」
 その時、左隣の外国人たちが、歓声をあげていました。
 耳を澄まして聞いてみると、「渋谷のスクランブル交差点」に感動しているようでした。
 日本語に訳してみると、こんな内容でした。

 「ワンダフル! これだけの人が、いろんな方向に交差点を渡っているのに、誰もぶつからないよ。信じられない光景だ。」
 「本当だ。青で一斉に渡り、赤で止まる。まるでコンダクター(指揮者)がいるみたいに、みんなが行儀よく渡っている。日本人は、なんてすばらしいんだ。」
 「この交差点は、ミラクルだ。日本は、世界最高の国の一つだ。」

 私は、「スクランブル交差点」の人の多さにびっくりさせられますが、外国人たちは、この交差点の「混沌の中にある秩序」に驚いているようです。
 こんなに、褒めていただくと、日本人としては誇らしいけど、少し恥ずかしいですね。

 調べてみると、「渋谷スクランブル交差点」の秩序に、驚く外国人は多いようで、外国人向けガイドブックの「日本を代表する名所」として、紹介されているようです。

 渋谷は、これから大規模な再開発が行われるようですが、この誇るべき日本の風景は、残してほしいと思いました。

 「渋谷・スクランブル交差点」を見下ろすカフェで、あたたかい気持ちになったある日の出来事でした。


<一句>

人波を やさしく見守る ハチ公像


 

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