2015年11月4日水曜日

2015年「今年の漢字」を大予想(1)~節、婚、それとも?~

 2015(平成27)年も11月になり、そろそろ「今年の漢字」が気になり始めましたね。(11月1日から募集が始まっています。)
 そこで、今回から2回に渡って、2015年の「今年の漢字」を、勝手に予想してみたいと思います。

  まず、今年の初めの時点で、多くの人はどんな漢字を予想していたのか調べてみましょう。
 そこで、2015年1月に、青山ハッピー研究所が調査した「今年(2015年)の日本を漢字一文字で表すと」というアンケートの結果を見てみましょう。

・1位 「上」
・2位 「変」
・3位 「明」

 1位の「上」は、給料(所得)や株価が上昇する期待と、物価上昇を危惧する声が半々で、他に日本自体が上向きになってほしい、との願いもあったようです。
 実際には、物価は上昇しましたが、給料(所得)はどうでしょうね?

 2位の「変」は、良きにつけ悪しきにつけ、変化を予想する人が多かったようです。日本は、一つの大きな曲がり角に立っているように思えますが、安保法制や異常気象の変に代表されるように、いい意味の「変」ではないような気がします。

 3位の「明」は、2015年の日本にポジティブな出来事があることを、期待した結果でしょうか。
 明るい出来事を探すと、女子サッカーやラグビー、体操などのスポーツ界と、結婚ブームの芸能界などが挙げられますが、みなさんの周りでは「明」はありましたか?


 ここからは10ヶ月が終わった時点で、「今年の日本を象徴する漢字」は何なのかを考えて、予想してみましょう。

 まず、最初の「今年の漢字」候補は、「節」です。

 「節(せつ、ふし、せち)」には、国語辞典によると、「竹や樹木などの一定区間ごとに膨らんでいる場所」などが転じて、あることがらの区切りという意味があるそうです。

  今年は、 戦後70年、阪神大震災から20年という「節目の年」です。
  また、安保法案成立やTPPの大筋合意など、大きな節目にもなった年だと思います。
   これが未来から見て、よい意味での「節」だといいのですが。
  あまり、明るい節目ではないような、気がしています。

   ただ、「節」には、自分の信念を守り続けること(節操を守る)という意味もあるそうです。日本が、戦後の平和の信念を守る「節」になってほしいものです。


今年の漢字を発表している「清水寺」(京都府京都市東山区)>



 ここで、「今年の漢字」の仕組みを紹介します。

 「今年の漢字」は、京都の清水寺で発表しているので、清水寺で決めているイメージがありますが、実は、「財団法人日本漢字能力検定協会」が主催しています。

 「その年をイメージする漢字一字」の公募を日本全国を対象に行い、その中で最も応募数の多かった漢字を、その年の世相を表す漢字として、毎年12月に清水寺で、森清範貫主(住職 1940年~ 京都出身)が、毛筆で紙に書いて発表しています。

 ちなみに、今年の発表は12月15日で、縦1.5m、横1.3mの半紙に書かれる予定です。
 投票は、11月1日~12月8日(必着)の間、インターネット、はがき、応募箱(全国500か所の図書館・本屋に設置)で受け付けています。(詳しくは http://www.kanken.or.jp/kanji2015/ 参照)

<2014年の「今年の漢字」発表風景>



 「2015年 今年の漢字」の私の2番目の候補は、「婚」です。
 「婚(こん)」は、国語辞典では「夫婦の縁組をすること」と書かれています。
 
 長年独身だった人気歌手の福山雅治さんが、女優の吹石一恵さんとゴールインしたのをはじめ、女優の堀北真希さんと俳優の山本耕史さん、TOKIOの国分太一さん、千原ジュニアさんなど、芸能界は結婚ラッシュに沸いています。
 これが日本中に広まれば、少子化対策になって、嬉しいのですが・・・・・?

 「婚」以外にも、結婚の「結」というのも候補ですが、「結婚(配偶関係の締結)」と「婚姻(配偶関係の締結+継続)」のどちらにも使われている「婚」の方がいいと、個人的には思っています。

 因(ちな)みに、許婚は「いいなずけ」と読み、これなら藤原紀香さんと片岡愛之助さんや、北川景子さんとDAIGOも、入るのかなと思います。(無理やり入れる?<笑>)


 ここで、大穴の漢字を紹介します。
 2003(平成15)年には、タイガ-スの優勝で「虎」が今年の漢字に選ばれた例があります。
 そこで、スポーツ系の「今年の漢字」を考えてみます。

 まず、ラグビーワールドカップで五郎丸などの日本代表が活躍したことにちなんで「闘」(ラグビーは和名で”闘球”です)、プロ野球セリーグを制したヤクルトスワローズの「燕(つばめ)」や、日本シリーズ2連覇のソフトバンクホークスの「鷹(たか)」なども、候補としてはありかなと思います。

 最後に、大穴中の大穴で、「百」はどうでしょうか。

 今年4月に100歳の長岡三重子さんが、水泳1500m自由形で、100歳では世界で初めて完泳しました。
 また9月には、105歳の宮崎秀吉さんが、陸上100mで完走し、ギネス世界新記録を樹立しました。
 さらに、2015年の日本の百歳以上が初めて6万人を突破しました。

 こんな超高齢化パワーに敬意を表して、「百」はどうでしょう??

 次回は、「2015年の今年の漢字」の後編の予定です。
 過去の「今年の漢字」や、本命・対抗と思われる「あの漢字やあの漢字」の話などを紹介する予定です。


<一句>
  漢字決め 幹事が活躍  年の暮れ  

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