2016年1月4日月曜日

365日の紙飛行機(NMB48/AKB48) ~紅白で見た名曲 ~

「♪朝の空を見上げて 今日という一日が
笑顔でいられるように そっとお願いした
時には雨も降って 涙もあふれるけど
思い通りにならない日は 明日頑張ろう♪」

(「365日の紙飛行機」より) 

 年末のNHK紅白歌合戦を見ていると、いい曲だなあと思う歌を発見することがあります。
 昨年末の紅白では、この「365日の紙飛行機」がそうでした。
 で、この曲の話から、2016年を始めたいと思います。

<写真 初日の出>

 


 改めて、2016(平成28)年、明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

 これをお読みいただいてる皆さんは、年末年始をどう過ごされましたか?
 私は自宅で年越しして、元旦から3日まで「ふるさとの実家」へ帰省していました。
 親が年老いているので、「何度、こんな正月が送れるだろう」と思いながら、過ごしていました。

 実家には、ネット環境がないので今回が、新年、初ブログになります。

 さて、「365日の紙飛行機」の話に戻ります。
 この曲は、秋元康さんが作詞で、作曲は角野寿和さんと青葉紘季さんです。

 秋元康(あきもと・やすし)さんと言えば、作詞家であると同時に、AKB48グループの仕掛人でもあります。
 この曲も、紅白ではメインボーカルの山本彩さんの出身グループの「NMB48(大阪・難波が拠点のグループ)」が歌っていましたが、本来は「AKB48(東京・秋葉原が拠点のグループ)」の曲です。

 ところが、この曲は、NHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌ということもあり、AKB48のファンだけでなく、朝ドラファンの主婦や中高年齢層にも、人気が出ているそうです。
 1番の残りの歌詞を、紹介します。

「♪ずっと見てる夢は 私がもう一人いて
やりたいこと 好きなように
自由にできる夢

人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り ただ進むだけ
その距離を競うより

どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ
さあ心のままに 365日♪」


  すごくいい詞ですね。
 「人生は紙飛行機、風の中を力の限り進むだけ」なんて、身につまされますね。
 そして、「その距離を競うより、どう飛んだか どこを飛んだかが 大切なんだ」という歌詞には、多くの人が共感すると思います。

 
 秋元康さんは、この詞について、こう語っていらっしゃいます。
「 ドラマの主人公のモデルの広岡浅子さんは、女性の生き方への制限が大きかった時代(幕末~大正)に、時代を言い訳にせずに冒険し続けた。
 ヒロインの屈託のない生き方に、紙飛行機を連想した。

 紙飛行機は、無理に力を入れたり考え過ぎると上手く飛びません。
 だけど、上手に飛んだ時は、風と友達になるかのように飛んでいきます。
 物語のヒロインは、きっと屈託なく、人生の空を飛んでいったのだと思います。」 
 
  このコメントを聞いて、「365日の紙飛行機」の曲を聞くと、また、深みが増しますね。

 秋元さんは、今回のメインボーカルに、AKB48とNMB48を兼任する山本彩(やまもとさやか 1993年~ 大阪府出身、愛称:さや姉)さんを選んだことについては、
「山本彩というメンバーが、まさにいま人生を切り拓いて前へ進んでいる最中なのでドラマのテーマにあっているのではないかと思った。」
とコメントしています。

 AKB48では珍しく、ギターを持った弾き語りの「さや姉」・山本彩さんは、AKB48グループの中では人気のなかった「NMB48」の中心メンバーの一人として努力し、2011年28位、12年18位、13年14位と少しずつ順位を上げ、2014年と15年の選抜総選挙では、ついに6位になっています。
 「365日の紙飛行機」のセンターを歌うのに、ぴったりかもしれませんね。

<紙飛行機>



 紙飛行機の歴史は意外と新しく、飛行機が出来た後の1930(昭和5)年頃と言われています。
ということは、広岡浅子さんが生きた時代(1849⦅嘉永2⦆年~1919⦅大正8⦆年)には紙飛行機はなかったことになります。
 浅子さんの方が、先に紙飛行機的に生きたということになりますね。
 
 ギネスブックによると、屋内飛行距離の世界記録は63.2m、飛行時間の世界記録は27秒9で、意外と短いものです。
 本当に、儚(はかな)いものだからこそ、「紙飛行機」に人生を例えると共感を呼ぶのかも知れません。

 例えば、東京・多摩には、うつ病などの精神に疾患のある人たちを支援する「紙ひこうき」という名の地域活動支援センターがあって、お互いを支えあう交流の場を提供しています。
 また、「365日は紙飛行機」は、カラオケ喫茶や交流施設など、中高年女性を中心に人気が出ているそうです。


 朝の連続テレビ小説「あさが来た」も好調で、2015年12月には視聴率が27%を超え、あの「あまちゃん」を超える勢いだそうです。

 「365日の紙飛行機」がヒットしてほしいなあと思います。
 最後は、紅白では歌われなかった2番の歌詞を書きます。
 
 
「♪星はいくつ見えるか 何も見えない夜か
元気が出ない そんな時は 誰かと話そう

人は思うよりも 一人ぼっちじゃないんだ
すぐそばのやさしさに 気付かずにいるだけ

人生は紙飛行機 愛を乗せて飛んでいるよ
自信もって広げる羽根を みんなが見上げる

折り方を知らなくても いつのまにか飛ばせるようになる
それが希望 推進力だ ああ楽しくやろう 365日

人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り ただ進むだけ
その距離を競うより 

どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ
さあ心のままに 365日

飛んで行け!
飛んでみよう!
飛んで行け!  ♪」

 
<写真 星空>




 2016年、どんな風が吹くかは、誰にもわかりません。
 でも、みなさんも、私も、不登校の子どもたちも、
 しっかりと、紙飛行機のように、飛んでいきましょう。

 そうです。大切なのは飛んだ距離ではなく、
 「どう飛んだか どこを飛んだのか」なんです。

 さあ、飛んでみましょう。
 全力で生きて、2016年を飛んでいきましょう。


<一句>
青空も 嵐も越えて 心飛べ!

 
 

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