2016年1月26日火曜日

世界に一つだけのSMAP(1)~ジャニーズ3大派閥とSMAPの乱~

    今回は、日本を代表するアイドルグループ「SMAP(スマップ)」の話をしたいと思います。

    2016(平成28)年の年明け早々、日本では、SMAPが「解散」か「分裂」か「存続」が話題になりました。
 1月18日の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)」の生放送では視聴率が31%を超えました。
 そこでは、当面、「存続」の方向で落ち着いたようにも見える発言をメンバーがしました。
 しかし、いろいろ問題も多そうです。

  そこで、SMAPの存続を願いながら、解散騒動「SMAPの乱(と勝手に命名しました)」を中心に、ネットやマスコミ報道等でわかる話を、整理してみたいと思います。

<写真 SMAPグッズ>





 まず、「SMAPの乱」の原因とされるスマップのちマネジャーのジャニーズ事務所退社問題について、紹介します。

 大半のマスコミが、「女性マネジャー」とか「Iマネージャー」とか表現していて、実名を報道していませんが、未成年の犯罪者でもないのに不思議ですね。(ここにも何かありそうですね。)

 でも、一部のマスコミやネットでは実名が出てていますので、ここでも実名で紹介します。
 スマップのチーフマネジャーは、「飯島三智(いいじま・みち)」さんで、年齢は58歳、独身です。

 SMAPが売れなかった時代に、事務員から転身した飯島さんが「マネジャー」を引き受け、今の国民的アイドルグループ「SMAP」の育ての親だと誰もが認める敏腕マネージャーです。
 他に、「Kis-My-Ft2(キスマイ)」や山下智久、「SexyZone」も飯島マネージャーの担当で、SMAPを含むこれらのグループは、これまで「ジャニーズ事務所・飯島派」とも呼ばれていました。

 飯島三智さんの役職は、「ジャニーズ事務所マネージメント室長」と、子会社の「ジェイドリーム取締役」でしたが、まもなく退職される予定です。

 この飯島マネージャーと、次期「ジャニーズ事務所の覇権」を争ってきたのが、ジャニー喜多川
社長の姉の「メリー喜多川副社長」さんと、その娘の「藤島ジェリー景子(ジャニーズ事務所副社長、およびジェイ・ストーム代表取締役社長)さんです。

 因みに、藤島ジェリー景子さんがマネージャーを務めるグループは「ジャニーズ事務所・藤島派」と呼ばれていて、「嵐」、「TOKIO」、「関ジャニ∞」などが属しています。

 ついでに紹介すると、ジャニーズ事務所にはもう一つ、「社長のジャニー喜多川」さんのお気に入りのメンバーで構成する「ジャニー喜多川派」があって、「タッキー&翼」、「V6」、「kinki Kids」などが、このグループに入ります。
 この3つが、「ジャニーズ3大派閥」と言われてきました。

<ジャニーズ事務所(東京都港区赤坂)>




 飯島マネージャーと、メリー喜多川&藤島ジェエリー景子さんとは、時に触れて対立してきましたが、それが決定的になったのが去年の「NHK紅白歌合戦」でした。

 当初、SMAPの司会+白組トリで、飯島マネージャーが中心となってNHKと話を進めていましたが、メリー喜多川副社長がこれに激怒し、司会をV6(ジャニー喜多川派)の井ノ原快彦さんに、白組のトリを近藤真彦さんに代えました。

 このことで最終的に、飯島マネージャーは退社を決意し、SMAPを連れてジャニーズ事務所を出ようとしました。
 SMAPのメンバーのうち中居正広さん、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの4人は飯島マネージャーと行動を共にする決意をしましたが、木村拓哉さんは奥さんの工藤静香さんがメリー喜多川副社長と懇意にしていることもあり、ジャニーズ事務所残留を決めました。

 キムタク抜きのSMAPを、ジャニーズ事務所と対立してまで受け入れてくれる有力芸能事務所はありませんでした。
 この結果、飯島マネージャーが考えていた{SMAP独立」、いわゆる「SMAPの乱」は失敗し、「SMAP解散」だけが、現実味を帯びてきました。

 この状態で、2015年の年末を迎えました。
 事情を把握していた芸能記者の中には、「年末の紅白でSMAP解散宣言」があるのではと、注目していた人もいたそうですが、結局、2016年1月13日に、2つのスポーツ紙で「SMAP解散」(ニッカン)、「SMAP分裂(スポニチ)」の報道がされて、大騒ぎになりました。
 この2紙の報道は微妙に違いますが、ジャニーズ事務所は「ニッカン」の記事を支持していたとも言われています。

 キムタク抜きだけでなく、「SMAP」の名称も使えなくなることを知った中居ら4人のメンバーは、ジャニーズ事務所の退社を断念し、木村拓哉さんに仲介してもらい、ジャニーズ事務所幹部に詫びを入れてました。
 そして、1月18日の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の生放送で、メンバーが謝罪することで残ることになった、というのがほぼ事実のようです。

 メンバーの生放送での言葉を再現します。

・木村拓哉さん
「今日は2016年1月18日です。
先週から我々SMAPのことで世間をお騒がせしました。
そしてたくさんの方々に、たくさんのご心配とご迷惑をお掛けしました。
このままの状態だと、SMAPが空中分解になりかねない状態だと思いましたので、今日は自分たち5人が顔をしっかりそろえて、皆さんに報告することが何よりも大切だと思いましたので、本当に勝手だったんですが、このような時間をもらいました。」

・稲垣吾郎さん
「この度は僕たちのことでお騒がせしてしまったこと、申し訳なく思っております。
これからの自分たちの姿を見ていただき、そして、応援していただけるように精一杯頑張っていきますので、これからもよろしくお願いいたします。」

・香取慎吾さん
「本当にたくさんの方々に心配をかけてしまい、そして不安にさせてしまい、申し訳ありませんでした。
(少し間を置き)
皆さまと一緒にまたきょうからいっぱい笑顔を作っていきたいと思います。
よろしくお願いします。」

・中居正広さん
「今回の件で、SMAPがどれだけみなさんに支えていただいているのかということを、改めて強く感じました。
本当に申し訳ありませんでした
(ため息をつき)これからもよろしくお願いいたします。」

・草彅剛さん
「皆さんの言葉で気づいたこともたくさんありました。
本当に感謝しています。
今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、今僕らはここに立てています。
5人で集まれたことを安心しています。」

・木村拓哉さん
「最後に、これから自分たちは何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、皆さん、よろしくお願いいたします。」 
 多くのマスコミは、この番組の後、センターで最初と最後に発言した木村拓哉さんをヒーロー、他の4人をクーデターに失敗した犯人のように扱いました。
 特に、リーダーなのに、最下手に立たされた中居さんを、主犯でリーダー降格と報じました。

 私も、「SMAPが解散したり、テレビから消えたりしなくてよかった」と心から思いました。
 でも、飯島マネージャーと中居さんたち4人が、本当に悪いのかどうかについては、疑問が残ります。

 「SMAP×SMAP」を見たファンからは、「SMAPが解散しなくてよかった」との声が聞こえる一方で、「公開処刑だ」「パワハラだ」という声もたくさん上がりました。

 日を改めて、「SMAPの乱」の問題点と、あまり紹介されないSMAPや関係者のプロフィールのお話をしたいと思います。

<SMAP解散・分裂を伝えるスポーツ紙>





 おしまいに、SMAPの代表曲「世界に一つだけの花」の購買運動の話をします。

 「SMAP」の解散危機を知ったファンたちは、グループ存続を願って、257万枚を売り上げた
SMAP最大のヒット曲「世界に一つだけの花」の購買運動を始めました。目標はトリプル・ミリオン(300万枚)です。

 「世界に一つだけの花」は、2016年1月14日付のオリコン「デイリーシングルランキング」で圏外からいきなり9位に急浮上しました。
 在庫切れを起こして、週間ランキングでは75位にランクインしました。
 「世界に一つだけの花」が、オリコンシングルチャートでTOP100入りしたのは、2006年1月30日付以来で、10年ぶりのことでした。

 さらに、SMAPの解散を望まない「購買運動」は広がり、1月19日19位、1月20日3位、1月21日2位と上昇し、ついに、1月22日付で1位になりました。

 まさに、SMAPを愛するファンが起こした奇跡だと思います。

 最後に、「世界にひとつだけの花」の1番の歌詞を紹介します。


♪「世界に一つだけの花」♪  作詞・作曲 槇原敬之  歌:SMAP


No.1にならなくてもいい
もともと特別な Only one


「花屋の店先に並んだ
いろんな花をみていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
     

この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?

そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい♪



<おまけのDAI語>
SMAP=(S)騒がしても、(M)みんなに、(A)愛される、(P)パーソン。

 
 

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