2016年1月23日土曜日

今世紀最強の寒波,接近中!~1月23日~25日、九州・四国・沖縄でも雪?~

 数十年ぶり、ということは「21世紀」に入って最強クラスの寒波が、2016年1月23日~25日まで、西日本を含む日本列島に、来襲しそうです。

 今回は、滅多に積雪のない「九州、四国、近畿、中国」の平野部でも積雪の恐れが強く、沖縄・
奄美でも雪が降る可能性があります。

 ちなみに、沖縄での降雪の記録は、1977(昭和52)年に、「久米島測候所」で「みぞれ」が観測されているだけですので、降れば、39年ぶりということになります。

 今回は、東日本や東海地方を含めて、雪に慣れていない地方でも、積雪・降雪に警戒が必要です。

 南の地域は、台風には強くても、雪には本当に弱いです。
 十分、注意してください。
 このブログでも随時、最新情報に更新していきます。


◎ 気象庁、平成28年1月23日16時35分発表
  「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」 第4号(抜粋、下線部変更点)

「見出し」 1月24日から25日にかけて、日本の上空には非常に強い寒気が入り、強い冬型の気圧配置となるため、全国的に非常に強い風が吹き、「北陸地方や西日本を中心」に大雪となるでしょう。
 暴風雪、暴風、高波、大雪に警戒し、なだれや着雪、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

[防災事項]
<暴風>
 24日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)
●北陸地方                           25メートル(35メートル)
近畿地方、中国地方、九州南部、奄美地方  23メートル(35メートル)
●沖縄地方                           22メートル(35メートル)
●東北地方、関東甲信地方、東海地方、四国地方、九州北部地方 
                         20メートル(30メートル)
<高波>
 24日までに予想される波の高さは、
●九州南部、奄美地方、沖縄地方    7メートル
●東北地方、北陸地方、近畿地方、中国地方、九州北部地方  6メートル


<大雪>
 24日18時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、
北陸地方             80センチ
東北地方、東海地方、中国地方    50センチ
近畿地方、            40センチ
●九州北部地方          30センチ
●四国地方、九州南部      20センチ

 その後も降雪量はさらに増え、25日18時までの24時間に、いずれも多い所で
北陸地方、近畿地方      50から70センチ
●東北地方、中国地方      40から60センチ
関東・甲信越地方        30から50センチ
東海地方、四国地方、九州北部地方、九州南部地方 10から30センチ

 大雪による交通障害に警戒、注意し、なだれや着雪、低温による農作物の被害、路面や水道管の凍結に注意してください。

<雪の金閣寺 (京都)>





<警報>

 2016年1月23日午後11時現在の警報発表状況は、次のとおりです。
 東北、北陸、九州、沖縄に出ています。

〇暴風雪警報=5県(山形県、新潟県、熊本県、佐賀県、長崎県)

〇波浪警報=1県(沖縄県)

<積雪>
 
 2016年1月23日午後8時現在の積雪は、次のとおりです。

1位=酸ヶ湯(青森県)   234cm
2位=肘折(山形県)    218cm
3位=朱鞠内(北海道)   181cm


<写真 雪の降る街>




<大雪・低温の時の備え(特に雪に慣れていない地方向け)>

【予想される被害】
 ・水道管の凍結による断水・破裂
 ・着雪で送電線が断線することによる停電
 ・大雪による公共交通機関の停止と流通のマヒ

(1)「食料品や生活用品」を備蓄(3日分が目安)
  停電で調理ができなくなった場合に備えて、そのまま食べられるものを用意。
・パン類、菓子類、果物類など
・ペットボトルの水やお茶(1人1日2リットル×3日
・インスタント食品や非常食(お湯が必要なものは準備)
(2)停電に備える
・カセットコンロとガスボンベ
・灯油ストーブと灯油
・魔法瓶にお湯を沸かしておく
・毛布
・使い捨てカイロ
・懐中電灯
・電池または発電式ラジオ
・携帯やスマホの充電器(手回しか電池)

(3)水道管の凍結・断水に備える 外の気温がおおむねマイナス4度以下まで低下すると、水道管の中の水が凍ってしまう可能性があります。この場合水が出なくなったり、最悪の場合水道管が破裂する恐れがあります。

 ・蛇口から水を、少しずつ出し続けることは簡単な「凍結防止」になります。
・浴槽に水を溜めておけば、万が一断水しても、トイレ等の生活用水を確保できます。
(地震対策としても有効)


(4)交通網の停止に備える
 公共交通機関の多くが停止する可能性があります。
・複数のルートを検討しておく
・自家用車は、タイヤ用のチェーンやオートソックなどを準備
・車は積雪でも出やすい場所に移動しておきましょう。

<雪の通学>


 <大雪の時の「通勤・通学」などの外出時の主な注意点> 

1) 時間に余裕を持って行動
●歩き慣れている道でも積雪状態になると予想以上に時間がかかることがあります。
●交通機関の乱れを想定しておきましょう。

2) 歩き方等
●歩きなれている靴(特に運動靴)を履く
●ハイヒールは、雪道では危険
●歩幅を小さくゆっくり歩く
●両手を開けて歩く(スマートフォン・携帯電話を見ながら、ポケットに手を入れるのは危険です)

(3) 車の運転
●時間に余裕を持って出かける
●スピードを落として進む
●エンジンブレーキを活用(スリップの恐れの高い急ブレーキをなるべく使わないで済む運転)

4) 特に注意すべき場所
●歩道橋の上や橋の上(雪や氷が融けにくい)
●横断歩道(滑りやすい)
●踏切(危険)
●地下への出入口や商業施設や会社など建物への出入口(雪が残っている。安心感をもち気が緩む)
●バスやタクシーの乗降場所(人や車のタイヤで雪が踏み固められやすい)

(5) 行動範囲の気象情報や交通情報をこまめに確認
●スマホや携帯電話などで最新情報を確認(歩きながら、運転しながらは厳禁)
  

  <天気図(気象庁 2016年1月23日18時)>


 
 

 「大雪」「暴風雪」「高波」「低温」などに、十分注意しましょう。

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