2016年2月4日木曜日

節分、初恋夢、そして立春大吉 ~恵方巻の魔法と鬼は内?~ 

 2016(平成28)年は、2月3日が「節分」、そして2月4日が「立春」です。
 暦の上では、「節分」が季節の終わる日を意味し、年4回(「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前の日)あります。

 そのうち、春分の前日の節分は「冬の終わる日」で、現在は、この日を一般的な節分と呼び、あとの3回は言わなくなっています。

 
 私は、今年の節分の朝に、不思議な夢を見ました。 
 2月3日の早朝、うとうとしていた私の夢の中に、「もう長い間、会ったことがない初恋の人」の名前が出てきました。

 ずっと前に忘れていたその人の名前が書かれた「赤いハンカチ」を、私はずっと見つめて、
拾うかどうか、悩んでいました。
 遥かな昔の「初恋の人」の名前といい香りに、私は忘れていた「胸の高鳴り」を思い出してニヤケテいました。

 その時、耳元で「元プロ野球選手の清原和博」というテレビのニュースの声を聞きました。
 「男気・清原」は、私の好きだった野球選手の一人でしたので、「青春の夢の続きかな」とも思いました。

 ところが、「清原和博容疑者が、覚せい剤所持で逮捕」というニュースの言葉で、「甘い夢」は「ヒーロー逮捕の悪夢の現実」に変わってしまいました。

 「初恋夢」は醒めて、バッドニュースになってしまいましたが、私の気持ちは、久々に初恋の人の夢を見られただけで、幸せな「節分」でした。
 実は、その初恋の人の誕生日が「2月3日」で、しかも、癌にかかっているという「風の噂」も聞いて今は安否もわかりません。

 そんな人の夢が「節分の朝」に見られたのは、前日に食べた「恵方巻」の魔法のおかげかも知れません。


<恵方巻(サークルK・サンクス)>

 
 
 
 
 季節の変わり目、「節分」には邪気(鬼)が生じると考えられていて、それを払う行事が節分の行事の由来です。もともとは、平安時代の宮中行事だと言われています。
 
 節分に、「鬼は外、福は内」と言って、豆をまく風習は、1447年(室町時代)には、すでに、記録として残っています。
 
 鬼退治に豆をまくのは、宇田天皇の時代(平安中期、890年頃)に都で暴れた鞍馬山の鬼の目を豆を投げつぶしたという伝説や、「魔(鬼)を滅する」という意味の「魔滅(まめ)」のごろ合わせだとする説があります。
 
 家の各部屋と出口に、「鬼は外、福は内」と言って豆をまき、その後、家族で歳の数に1つ加えた数(数え年)の豆を食べて健康を祈るのが、最もポピュラーな節分行事です。
 
 平成になってからは、「コンビニ」のセールの影響で、「節分」に、その年の吉方に向かって巻き寿司を食べる「恵方巻(えほうまき)」が、全国的に流行しています。
 
 私は、2月2日と3日の2日間で、4店のコンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK)の「恵方巻」を、「家族の幸福」の願いを込めて食べてみました。

 「節分」とともに心の冬が終わり、「家族の春」が来てほしいと願っています。






  一方、「立春」は文字通り、春の始まる日のことで「立春大吉」とも言います。

 「立春」は、「二十四節気の第1」で、太陽黄経が315度のときを言い、冬至と春分のちょうど中間の日です。
 「夏も近づく八十八夜」も、「台風の特異日、二百十日」も、「立春」から数えた日数です。
 
 「立春」は「旧暦の元旦」と、よく混同されますが、一致することは少なく、今年は「立春」が2月4日で、「旧暦の元旦」は2月8日です。

 ちなみに、「寒中見舞い」は立春の前日までで、以降は「余寒見舞い」(2月下旬頃まで)になります。


 おしまいは、「鬼は本当に悪者か?」の話です。

 「節分」の行事でおなじみなのは、「鬼は外、福は内」のセリフですが、本当に、鬼はみんな悪いのでしょうか?

 今年のテレビCMでは、携帯会社の人気CMでは、「鬼ちゃん」が大人気になっています。
 「鬼ちゃん」を演じるのは、俳優の菅田将暉(すだ まさき)さんで、1993年大阪府生まれです。

 人間の中に「いい人」と「悪い人」がいるように、鬼の中にも「いい鬼」と「悪い鬼」がいます。
 CMの「鬼ちゃん」を待たなくても、奈良県天川村など一部の地方では、節分の鬼を歓迎する地域があり、「鬼は内、福は内」と言います。

 これは、邪気を退治する鬼を、歓迎する意味があるそうです。
 ちょっと、安心する話ですね。

 今年の春は、これを読んでいただいている皆様にとっても私にとっても、「いい春」になるといいですね。



<一句>

 節分の 夢は初恋  春に立つ

 

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