2016年1月31日日曜日

2016年1月のまとめ キーワードは「ゲスの極み」? ~♪春一番~

 2016(平成28)年1月も、あっという間に終わってしまいました。
 「サル年の話」も「SMAPの話」も、1回だけ書いて、まだ続編が書けていません。
   期待していただいている人がいたら、ごめんなさい。今後、書くつもりです。

 反省の意味を込めて、2016(平成28)年1月を日記風に振り返ってみます。
 今月のキーワードは「ゲスの極み」かな?と思います。

 1月前半、大きく世間を騒がせたのは、前回取り上げた「SMAP解散騒動」でした。
 この騒動の発端はスポーツ新聞2紙で、当面の終息は「テレビの生放送での謝罪」でした。

  じゃあ、1月後半は何かと言えば、「アベノミクスの司令塔」と自称する甘利明(あまり・あきら)経済再生担当大臣が、「週刊文春」で収賄疑惑をスクープされて、ついに大臣辞任に追い込まれたことだと思います

 安倍内閣の重要閣僚の1人で、経済政策、とりわけ「TPP(環太平洋戦略的経済協定)」の大筋合意を牽引してきた甘利大臣の辞任は、安倍首相には大きな痛手になりました。
 ちなみに、甘利明氏は、1949(昭和24)年神奈川県生まれの66歳で、神奈川13区選出の自由民主党・衆議院議員です。学歴は慶応義塾大学法学部卒業です。

 もう1つ話題になったニュースは、好感度No。1タレントの「ベッキー」の不倫疑惑が「週刊文春」にすっぱ抜かれたことです。
 CMやテレビ出演を次々と降板し休業状態となり、その損失は5億円以上とも言われています。

 ベッキーは、父親がイギリス人、母親が日本人のハーフで、本名は「レベッカ・英里・レイボーン」で、1984(昭和59)年12月3日、神奈川県生まれの31歳です。大学は亜細亜大学経営学部卒業です。

 ここで問題です。
 ここまでの、3つのニュースの共通点と言えば、何かわかりますか?

<写真:甘利スキャンダルを報じた「週刊文春」(平成28年1月28日号)>


 
 そうです。一つは「ニュースの発端が、新聞・雑誌であった」ことです。
 有名キャスターの降板やBPO(放送番組・倫理向上機構)審査などの影響で、テレビの取材能力が疑問視される中、「新聞・雑誌」の存在感は光りますね。

 もう一つ、3つのニュースの共通点を挙げれば、それは「ゲスの極み」と関係があることです。
 「ゲスの極み」を辞書で引くと、「下衆の極み」という漢字があてられ、「この上なく下劣で品性が卑しいさま、人として最低であるさま。」と出てきます。 

 もちろん、ここで言う「ゲスの極み」は、この言葉そのものというよりは、人気バンド「ゲスの極み乙女。」のことです。
 自称「ヒップホッププログレバンド」、つまり、ヒップホップをプログレッシブ(=先進的・実験的な
音楽)に演奏するバンドということです。このバンドは、男女2人ずつの4人組です。


 このバンドと3つのニュースが、どう関係があるかというと、まず「解散騒動」のSMAPは、「ゲスの極み乙女。」のリーダー、川谷絵音(かわたに・えのん)さんから、2015年9月発売のシングルCDに入っている「愛が止まるまでは」など、計3曲の楽曲提供(作詞・作曲)を受けています。

 次に、甘利前経済再生担当大臣は、昨年の「マイナンバー制度導入」に際して、記者会見で、「ゲスの極み乙女。」の代表曲の1つ、「私以外私じゃないの」(作詞・作曲 川谷絵音)の替え歌を披露し、カードをPRしました。
 「♪私以外、私じゃないの。当たり前だけどね。だから、マイ・ナンバーカード♪」と歌ったのですが、これが、辞任のきっかけだったとしたら、恐いですね。

 3番目のベッキー不倫騒動の相手は、言うまでもなく、「ゲスの極み乙女。」のリーダー、川谷絵音さん、本人です。
 川谷絵音(かわたに・えおん)さんは、1988(昭和63)年12月3日生まれの27歳で、長崎県出身です。本命は川谷健太で、学歴は東京農工大学工学部卒業(大学院中退)です。

 ここまで読まれて、ピンと来た方がいたらすごいと思います。
 実は、ベッキーさんと川谷絵音さんだけ、誕生日を記載しました。その理由は、誕生日が12月3日で同じだからです。
 これって、偶然?必然?
 
 でも、いくら誕生日が同じでも、ファンだった女性と結婚したばかりの川谷絵音さんが、芸能界の風紀番長と言われていた「ベッキー」さんと不倫をした上、2人がLINEで、「家庭からの卒業(離婚)」とか、「(スキャンダルは)いいきっかけになる。ありがとうセンテンス・スプリング(文春)」とかいう内容を送りあっていたのは衝撃です。
 まさに、本来の意味での「ゲスの極み」ですね。

 ネットでは、川谷絵音さんと関わった人たちが不幸になるのを、「ゲス・ノート現象」とか、「ゲスの呪い」とか言っているそうです。

 この3件の他にも、

・「ゲスの極み乙女」が初出場した「2015年NHK紅白歌合戦」の視聴率が最低だった、

・昨年、「ゲスの極み乙女。」の曲「ロマンスがありあまる♪」を自動車のCM曲に採用し本人たちも出演させたトヨタ自動車で、その直後にアメリカ国籍の女性役員が麻薬を密輸したとして警視庁に逮捕され辞任した、

・「SEKAI NO OWARI」のメンバーが、ツイッターで「Fukase、きゃりーぱみゅぱみゅ、川谷絵音」が写った集合写真をアップしたら、3か月後に、Fukaseさんと「きゃりー」さんが破局した

 などなど、「ゲス・ノート現象、呪い」だと噂されている内容は多いです。

 ベッキーと川谷さんの話以外は、偶然だと思いますが少し怖いので、「ゲスの極み乙女」の歌は、今回は掲載しません。(詞の内容は、本当はいいなあと思うものも多いです。)


<写真:「ゲスの極み乙女」と書かれたトートバック>


 


 紹介した3つのニュース以外にも、2016年1月は、たくさんの暗いニュースがありました。

・年明けから「世界同時株安」状態
・記録的な寒波(沖縄でも雪)で断水・孤立状態が続く
・北朝鮮で核実験、ミサイル発射準備
・軽井沢でスキーツアーのバスが転落事故、大学生ら15人死亡
・子供、老人、同居人などを対象にした殺人事件が続発
・2014年度の小中学生の不登校が「12万2902人」となり過去最高

 など、「ゲスの極み」的なニュースが多かったのは残念です。
 個人的にも、「不登校継続」や「夢への挑戦の努力不足」という意味では、「ゲスの極み」の1ヶ月だったと反省しています。

 最後は、やっぱり「明るいニュース」を挙げてみます。

・U23(23歳以下)サッカー日本代表が「アジア大会優勝」でオリンピック出場決定
・琴奨菊が「平成28年大相撲初場所」で日本人力士として10年ぶりに優勝
・天皇・皇后両陛下、即位後初めて「フィリピン」を訪問、戦没者慰霊の旅

 2月は、日本・世界全体も、プライベートも、明るいニュースが増えるように願い、努力したいと思います。
 もうすぐ立春、暦(こよみ)のうえでは春になります。
 おしまいは、「早くが来てほしい」との願いを込めて、キャンディーズの「春一番」の1番の歌詞を紹介します。

<写真「春一番」のレコードジャケット>





♪「春一番」♪

作詞・作曲 穂口雄右 
歌 キャンディーズ

♪雪がとけて川になって 流れて行きます
つくしの子が恥ずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですねえ
ちょっと気どってみませんか


風が吹いて暖かさを 運んできました
どこかの子が隣の子を 迎えにきました
もうすぐ春ですねえ
彼をさそってみませんか


泣いてばかりいたって 幸せはこないから
重いコートぬいで でかけませんか
もうすぐ春ですねえ 恋をしてみませんか♪



<1首>
・騒がしき さる年スタート 雪深し ゲスの極みを 飛ばせ文春

2016年1月26日火曜日

世界に一つだけのSMAP(1)~ジャニーズ3大派閥とSMAPの乱~

    今回は、日本を代表するアイドルグループ「SMAP(スマップ)」の話をしたいと思います。

    2016(平成28)年の年明け早々、日本では、SMAPが「解散」か「分裂」か「存続」が話題になりました。
 1月18日の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)」の生放送では視聴率が31%を超えました。
 そこでは、当面、「存続」の方向で落ち着いたようにも見える発言をメンバーがしました。
 しかし、いろいろ問題も多そうです。

  そこで、SMAPの存続を願いながら、解散騒動「SMAPの乱(と勝手に命名しました)」を中心に、ネットやマスコミ報道等でわかる話を、整理してみたいと思います。

<写真 SMAPグッズ>





 まず、「SMAPの乱」の原因とされるスマップのちマネジャーのジャニーズ事務所退社問題について、紹介します。

 大半のマスコミが、「女性マネジャー」とか「Iマネージャー」とか表現していて、実名を報道していませんが、未成年の犯罪者でもないのに不思議ですね。(ここにも何かありそうですね。)

 でも、一部のマスコミやネットでは実名が出てていますので、ここでも実名で紹介します。
 スマップのチーフマネジャーは、「飯島三智(いいじま・みち)」さんで、年齢は58歳、独身です。

 SMAPが売れなかった時代に、事務員から転身した飯島さんが「マネジャー」を引き受け、今の国民的アイドルグループ「SMAP」の育ての親だと誰もが認める敏腕マネージャーです。
 他に、「Kis-My-Ft2(キスマイ)」や山下智久、「SexyZone」も飯島マネージャーの担当で、SMAPを含むこれらのグループは、これまで「ジャニーズ事務所・飯島派」とも呼ばれていました。

 飯島三智さんの役職は、「ジャニーズ事務所マネージメント室長」と、子会社の「ジェイドリーム取締役」でしたが、まもなく退職される予定です。

 この飯島マネージャーと、次期「ジャニーズ事務所の覇権」を争ってきたのが、ジャニー喜多川
社長の姉の「メリー喜多川副社長」さんと、その娘の「藤島ジェリー景子(ジャニーズ事務所副社長、およびジェイ・ストーム代表取締役社長)さんです。

 因みに、藤島ジェリー景子さんがマネージャーを務めるグループは「ジャニーズ事務所・藤島派」と呼ばれていて、「嵐」、「TOKIO」、「関ジャニ∞」などが属しています。

 ついでに紹介すると、ジャニーズ事務所にはもう一つ、「社長のジャニー喜多川」さんのお気に入りのメンバーで構成する「ジャニー喜多川派」があって、「タッキー&翼」、「V6」、「kinki Kids」などが、このグループに入ります。
 この3つが、「ジャニーズ3大派閥」と言われてきました。

<ジャニーズ事務所(東京都港区赤坂)>




 飯島マネージャーと、メリー喜多川&藤島ジェエリー景子さんとは、時に触れて対立してきましたが、それが決定的になったのが去年の「NHK紅白歌合戦」でした。

 当初、SMAPの司会+白組トリで、飯島マネージャーが中心となってNHKと話を進めていましたが、メリー喜多川副社長がこれに激怒し、司会をV6(ジャニー喜多川派)の井ノ原快彦さんに、白組のトリを近藤真彦さんに代えました。

 このことで最終的に、飯島マネージャーは退社を決意し、SMAPを連れてジャニーズ事務所を出ようとしました。
 SMAPのメンバーのうち中居正広さん、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの4人は飯島マネージャーと行動を共にする決意をしましたが、木村拓哉さんは奥さんの工藤静香さんがメリー喜多川副社長と懇意にしていることもあり、ジャニーズ事務所残留を決めました。

 キムタク抜きのSMAPを、ジャニーズ事務所と対立してまで受け入れてくれる有力芸能事務所はありませんでした。
 この結果、飯島マネージャーが考えていた{SMAP独立」、いわゆる「SMAPの乱」は失敗し、「SMAP解散」だけが、現実味を帯びてきました。

 この状態で、2015年の年末を迎えました。
 事情を把握していた芸能記者の中には、「年末の紅白でSMAP解散宣言」があるのではと、注目していた人もいたそうですが、結局、2016年1月13日に、2つのスポーツ紙で「SMAP解散」(ニッカン)、「SMAP分裂(スポニチ)」の報道がされて、大騒ぎになりました。
 この2紙の報道は微妙に違いますが、ジャニーズ事務所は「ニッカン」の記事を支持していたとも言われています。

 キムタク抜きだけでなく、「SMAP」の名称も使えなくなることを知った中居ら4人のメンバーは、ジャニーズ事務所の退社を断念し、木村拓哉さんに仲介してもらい、ジャニーズ事務所幹部に詫びを入れてました。
 そして、1月18日の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の生放送で、メンバーが謝罪することで残ることになった、というのがほぼ事実のようです。

 メンバーの生放送での言葉を再現します。

・木村拓哉さん
「今日は2016年1月18日です。
先週から我々SMAPのことで世間をお騒がせしました。
そしてたくさんの方々に、たくさんのご心配とご迷惑をお掛けしました。
このままの状態だと、SMAPが空中分解になりかねない状態だと思いましたので、今日は自分たち5人が顔をしっかりそろえて、皆さんに報告することが何よりも大切だと思いましたので、本当に勝手だったんですが、このような時間をもらいました。」

・稲垣吾郎さん
「この度は僕たちのことでお騒がせしてしまったこと、申し訳なく思っております。
これからの自分たちの姿を見ていただき、そして、応援していただけるように精一杯頑張っていきますので、これからもよろしくお願いいたします。」

・香取慎吾さん
「本当にたくさんの方々に心配をかけてしまい、そして不安にさせてしまい、申し訳ありませんでした。
(少し間を置き)
皆さまと一緒にまたきょうからいっぱい笑顔を作っていきたいと思います。
よろしくお願いします。」

・中居正広さん
「今回の件で、SMAPがどれだけみなさんに支えていただいているのかということを、改めて強く感じました。
本当に申し訳ありませんでした
(ため息をつき)これからもよろしくお願いいたします。」

・草彅剛さん
「皆さんの言葉で気づいたこともたくさんありました。
本当に感謝しています。
今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、今僕らはここに立てています。
5人で集まれたことを安心しています。」

・木村拓哉さん
「最後に、これから自分たちは何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、皆さん、よろしくお願いいたします。」 
 多くのマスコミは、この番組の後、センターで最初と最後に発言した木村拓哉さんをヒーロー、他の4人をクーデターに失敗した犯人のように扱いました。
 特に、リーダーなのに、最下手に立たされた中居さんを、主犯でリーダー降格と報じました。

 私も、「SMAPが解散したり、テレビから消えたりしなくてよかった」と心から思いました。
 でも、飯島マネージャーと中居さんたち4人が、本当に悪いのかどうかについては、疑問が残ります。

 「SMAP×SMAP」を見たファンからは、「SMAPが解散しなくてよかった」との声が聞こえる一方で、「公開処刑だ」「パワハラだ」という声もたくさん上がりました。

 日を改めて、「SMAPの乱」の問題点と、あまり紹介されないSMAPや関係者のプロフィールのお話をしたいと思います。

<SMAP解散・分裂を伝えるスポーツ紙>





 おしまいに、SMAPの代表曲「世界に一つだけの花」の購買運動の話をします。

 「SMAP」の解散危機を知ったファンたちは、グループ存続を願って、257万枚を売り上げた
SMAP最大のヒット曲「世界に一つだけの花」の購買運動を始めました。目標はトリプル・ミリオン(300万枚)です。

 「世界に一つだけの花」は、2016年1月14日付のオリコン「デイリーシングルランキング」で圏外からいきなり9位に急浮上しました。
 在庫切れを起こして、週間ランキングでは75位にランクインしました。
 「世界に一つだけの花」が、オリコンシングルチャートでTOP100入りしたのは、2006年1月30日付以来で、10年ぶりのことでした。

 さらに、SMAPの解散を望まない「購買運動」は広がり、1月19日19位、1月20日3位、1月21日2位と上昇し、ついに、1月22日付で1位になりました。

 まさに、SMAPを愛するファンが起こした奇跡だと思います。

 最後に、「世界にひとつだけの花」の1番の歌詞を紹介します。


♪「世界に一つだけの花」♪  作詞・作曲 槇原敬之  歌:SMAP


No.1にならなくてもいい
もともと特別な Only one


「花屋の店先に並んだ
いろんな花をみていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
     

この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?

そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい♪



<おまけのDAI語>
SMAP=(S)騒がしても、(M)みんなに、(A)愛される、(P)パーソン。

 
 

2016年1月24日日曜日

寒波・積雪の範囲、25日は九州から全国へ拡大 ~全国県庁所在地の積雪比較~

 「21世紀」に入って最強クラスの寒波が、2016年1月24日~25日、日本列島に来襲しています。

 今回は、滅多に雪の降らない「九州、四国、中国」の平野部でも積雪が記録され、奄美大島でも1901(明治34)年以来、115年ぶりに雪が観測されました。さらに、台湾の北部でも雪が降ったということです。

 1月24日は、関西以西の西日本の県庁所在地では、那覇(沖縄県)を除くすべてで最低気温が氷点下を記録しました。
 さらに、九州、四国、中国、近畿の各地で、「暴風雪警報」や「大雪警報」が出され、積雪が記録されています。
 この雪の影響で青森と新潟で計2人が死亡し、20県で200人以上が負傷しています。

 寒気のピークは、24日夜から25日にかけてで、九州の大雪は、今後、中国・四国・近畿・東海などに拡大する見込みです。
 これらの地域は、雪に慣れていない地方が多く、積雪・降雪に厳重な警戒が必要です。

 特に25日の朝の通勤・通学などの外出時は、下記の「通勤・通学時などの外出時の主な注意点」を読んでいただき、事故のないように安全にお出かけください。



<警報>

 2016年1月24日午後9時現在の警報発表状況は、次のとおりです。
 中部、近畿、中国、九州に出ています。

〇暴風雪警報=6県(鳥取県、山口県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県)

〇大雪警報=17県(新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、兵庫県、島根県、広島県、山口県、徳島県、高知県、福岡県、大分県、佐賀県、熊本県、長崎県、鹿児島県)

〇波浪警報=10府県(石川県、福井県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、長崎県、熊本県、鹿児島県、沖縄県)

<積雪>
 
 2016年1月24日午後9時現在の都道府県庁所在の積雪は、次のとおりです。
 長崎市の16センチは47都市で7番目の積雪ということになります。
(積雪0センチまたは無しを除く)

(九州の県庁所在地)
・長崎県長崎市    16センチ
・鹿児島県鹿児島市 13センチ
・佐賀県佐賀市     6センチ
・熊本県熊本市     2センチ

(中国の県庁所在地)
・山口県山口市     9センチ
・島根県松江市     2センチ
・鳥取県鳥取市     2センチ

(四国の県庁所在地)
・徳島県徳島市     1センチ

(近畿の府県庁所在地)
・和歌山県和歌山市  1センチ

(中部の県庁所在地)
・新潟県新潟市    36センチ
・富山県富山市    32センチ
・福井県福井市    19センチ
・長野県長野市    13センチ
・石川県金沢市     8センチ
・山梨県甲府市     2センチ

(関東の都県庁所在地)
・群馬県前橋市     7センチ

(北海道・東北の道県庁所在地)
・青森県青森市    87センチ
・北海道札幌市    53センチ
・山形県山形市    33センチ
・秋田県秋田市    15センチ
・岩手県盛岡市    10センチ
・宮城県仙台市     9センチ
・福島県福島市     8センチ


(全国の全アメダスの積雪上位)
1位=酸ヶ湯(青森県)   227cm
2位=肘折(山形県)    220cm
3位=朱鞠内(北海道)   172cm


<写真 雪の金閣寺(京都)>


◎ 気象庁、平成28年1月24日16時30分発表
  「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」 第6号(抜粋)

(見出し)
 日本の上空には非常に強い寒気が流れ込んでいます。25日にかけて、全国的に非常に強い風が吹き、西日本や北陸地方を中心に大雪となるでしょう。
 暴風雪、暴風、高波、大雪に警戒し、落雪やなだれ、着雪、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
 
(本文)

[気圧配置など]
 日本付近は、西日本から冬型の気圧配置が強まり、日本の上空には非常に強い寒気が流れ込んでいます。強い冬型の気圧配置は24日夜がピークで、25日には西日本から次第に緩んでくる見込みです。

[防災事項]

 <暴風雪・高波>
 25日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
  中国地方、北陸地方        23メートル(35メートル)
  伊豆諸島、九州南部、奄美地方   22メートル(35メートル)
  関東地方、東海地方、近畿地方、
  四国地方、九州北部地方、沖縄地方 20メートル(30メートル)
 25日までに予想される波の高さは、
  九州北部地方、九州南部・奄美地方、沖縄地方 7メートル
  北陸地方、近畿地方、中国地方、小笠原諸島  6メートル

<大雪・低温・雷・突風>
 25日18時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、
  北陸地方                  70センチ
  東北地方                  60センチ
  関東甲信地方、東海地方、近畿地方、中国地方 50センチ
  九州北部地方               40センチ
  四国地方、九州南部           20センチ

<写真 雪の降る街>



<大雪・低温の時の備え(特に雪に慣れていない地方向け)>

【予想される被害】 ・水道管の凍結による断水・破裂
 ・着雪で送電線が断線することによる停電
 ・大雪による公共交通機関の停止と流通のマヒ

(1)「食料品や生活用品」を備蓄(3日分が目安)
  停電で調理ができなくなった場合に備えて、そのまま食べられるものを用意。
・パン類、菓子類、果物類など
・ペットボトルの水やお茶(1人1日2リットル×3日
・インスタント食品や非常食(お湯が必要なものは準備)

(2)停電に備える
・カセットコンロとガスボンベ
・灯油ストーブと灯油
・魔法瓶にお湯を沸かしておく
・毛布
・使い捨てカイロ
・懐中電灯
・電池または発電式ラジオ
・携帯やスマホの充電器(手回しか電池)

(3)水道管の凍結・断水に備える 外の気温がおおむねマイナス4度以下まで低下すると、水道管の中の水が凍ってしまう可能性があります。この場合水が出なくなったり、最悪の場合水道管が破裂する恐れがあります。

 ・蛇口から水を、少しずつ出し続けることは簡単な「凍結防止」になります。
・浴槽に水を溜めておけば、万が一断水しても、トイレ等の生活用水を確保できます。
(地震対策としても有効)


(4)交通網の停止に備える
 公共交通機関の多くが停止する可能性があります。
・複数のルートを検討しておく
・自家用車は、タイヤ用のチェーンやオートソックなどを準備
・車は積雪でも出やすい場所に移動しておきましょう。

<写真 雪の通学>



 <大雪の時の「通勤・通学」などの外出時の主な注意点> 

1) 時間に余裕を持って行動
●歩き慣れている道でも積雪状態になると予想以上に時間がかかることがあります。
●交通機関の乱れを想定しておきましょう。

2) 歩き方等
●歩きなれている靴(特に運動靴)を履く
●ハイヒールは、雪道では危険
●歩幅を小さくゆっくり歩く
●両手を開けて歩く(スマートフォン・携帯電話を見ながら、ポケットに手を入れるのは危険です)

(3) 車の運転
●時間に余裕を持って出かける
●スピードを落として進む
●エンジンブレーキを活用(スリップの恐れの高い急ブレーキをなるべく使わないで済む運転)

4) 特に注意すべき場所
●歩道橋の上や橋の上(雪や氷が融けにくい)
●横断歩道(滑りやすい)
●踏切(危険)
●地下への出入口や商業施設や会社など建物への出入口(雪が残っている。安心感をもち気が緩む)
●バスやタクシーの乗降場所(人や車のタイヤで雪が踏み固められやすい)

(5) 行動範囲の気象情報や交通情報をこまめに確認
●スマホや携帯電話などで最新情報を確認(歩きながら、運転しながらは厳禁)
  

  <天気図(気象庁 2016年1月24日18時)>


 
◎おまけ

 アメリカの北東部でも、ニューヨークで63cmと過去3番目の積雪を記録するなど、歴史的な寒波に見まわれ、8500万人が影響を受けました。
 死者は19人で、ブロードウェイの劇場もすべて休館になり、ワシントンのホワイトハウスは、雪に埋まって、文字通り「ホワイトハウス」になりました。

 
 大雪、暴風、低温、高波などに、十分、気をつけてください。

「今世紀最強の寒波」が24日~25日に来襲!~九州に暴風雪警報、積雪~

 「21世紀」に入って最強クラスの寒波が、2016年1月24日~25日まで、西日本を含む日本列島に来襲しています。

 今回は、滅多に雪の降らない「九州、四国、中国」の平野部でも積雪が記録され、沖縄・奄美でも雪が降る可能性があります。

 沖縄で降雪の記録は、1977(昭和52)年に、「久米島測候所」で「みぞれ」が観測されているだけですので、降れば、39年ぶりということになります。

 今回は、関西から関東を含めて、雪に慣れていない地方でも、積雪・降雪に警戒が必要です。

 南の地域は、台風には強くても、雪には本当に弱いです。
 十分、注意してください。


<警報>

 2016年1月24日午前7時現在の警報発表状況は、次のとおりです。
 東北、北陸、関西、中国、九州に出ています。

〇暴風雪警報=12県(山形県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県)

〇大雪警報=5県(石川県、島根県、広島県、熊本県、鹿児島県)

〇波浪警報=10府県(石川県、福井県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、長崎県、熊本県、鹿児島県、沖縄県)

<積雪>
 
 2016年1月24日午前6時現在の積雪は、次のとおりです。

・石川県輪島市 36センチ、
・徳島県三好市 30センチ
・新潟県佐渡市相川 18センチ
・兵庫県豊岡市 14センチ
・長崎市 6センチ
・佐賀市 3センチ
・大分市 1センチ
・鹿児島市 1センチ

(全国アメダスの積雪上位)
1位=酸ヶ湯(青森県)   231cm
2位=肘折(山形県)    215cm
3位=朱鞠内(北海道)   171cm

<写真 雪の金閣寺(京都)>


◎ 気象庁、平成28年1月24日4時35分発表
  「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」 第5号(抜粋)

(見出し)
 25日にかけて、日本の上空には非常に強い寒気が入り、強い冬型の気圧配置となるため、全国的に非常に強い風が吹き、北陸地方や西日本を中心に大雪となるでしょう。
 暴風雪、暴風、高波、大雪に警戒し、なだれや着雪、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
 
(本文)
[気圧配置など]
 24日は、日本の上空には西日本から沖縄・奄美にかけても、非常に強い寒気が流れ込んで、日本付近は冬型の気圧配置が強まる見込みです。この強い冬型の気圧配置は25日頃にかけて続くでしょう。

[防災事項]

 <暴風雪・高波>
〇25日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)
北陸地方             25メートル(35メートル)
近畿地方、中国地方、九州南部、
奄美地方             23メートル(35メートル)
沖縄地方             22メートル(35メートル)
東北地方、関東地方、東海地方
四国地方、九州北部地方      20メートル(30メートル)
〇25日までに予想される波の高さ
九州南部、奄美地方、沖縄地方    7メートル
北陸地方、近畿地方、
中国地方、九州北部地方       6メートル

<大雪・低温・雷・突風>
〇25日6時までの24時間に予想される降雪量(いずれも多い所で)
北陸地方               100センチ
中国地方                70センチ
東海地方、近畿地方         60センチ  
東北地方、関東甲信地方      50センチ
四国地方、九州北部地方、九州南部  30センチ

<写真 雪の降る街>



<大雪・低温の時の備え(特に雪に慣れていない地方向け)>

【予想される被害】 ・水道管の凍結による断水・破裂
 ・着雪で送電線が断線することによる停電
 ・大雪による公共交通機関の停止と流通のマヒ

(1)「食料品や生活用品」を備蓄(3日分が目安)
  停電で調理ができなくなった場合に備えて、そのまま食べられるものを用意。
・パン類、菓子類、果物類など
・ペットボトルの水やお茶(1人1日2リットル×3日
・インスタント食品や非常食(お湯が必要なものは準備)

(2)停電に備える
・カセットコンロとガスボンベ
・灯油ストーブと灯油
・魔法瓶にお湯を沸かしておく
・毛布
・使い捨てカイロ
・懐中電灯
・電池または発電式ラジオ
・携帯やスマホの充電器(手回しか電池)

(3)水道管の凍結・断水に備える 外の気温がおおむねマイナス4度以下まで低下すると、水道管の中の水が凍ってしまう可能性があります。この場合水が出なくなったり、最悪の場合水道管が破裂する恐れがあります。

 ・蛇口から水を、少しずつ出し続けることは簡単な「凍結防止」になります。
・浴槽に水を溜めておけば、万が一断水しても、トイレ等の生活用水を確保できます。
(地震対策としても有効)


(4)交通網の停止に備える
 公共交通機関の多くが停止する可能性があります。
・複数のルートを検討しておく
・自家用車は、タイヤ用のチェーンやオートソックなどを準備
・車は積雪でも出やすい場所に移動しておきましょう。

<写真 雪の通学>



 <大雪の時の「通勤・通学」などの外出時の主な注意点> 

1) 時間に余裕を持って行動
●歩き慣れている道でも積雪状態になると予想以上に時間がかかることがあります。
●交通機関の乱れを想定しておきましょう。

2) 歩き方等
●歩きなれている靴(特に運動靴)を履く
●ハイヒールは、雪道では危険
●歩幅を小さくゆっくり歩く
●両手を開けて歩く(スマートフォン・携帯電話を見ながら、ポケットに手を入れるのは危険です)

(3) 車の運転
●時間に余裕を持って出かける
●スピードを落として進む
●エンジンブレーキを活用(スリップの恐れの高い急ブレーキをなるべく使わないで済む運転)

4) 特に注意すべき場所
●歩道橋の上や橋の上(雪や氷が融けにくい)
●横断歩道(滑りやすい)
●踏切(危険)
●地下への出入口や商業施設や会社など建物への出入口(雪が残っている。安心感をもち気が緩む)
●バスやタクシーの乗降場所(人や車のタイヤで雪が踏み固められやすい)

(5) 行動範囲の気象情報や交通情報をこまめに確認
●スマホや携帯電話などで最新情報を確認(歩きながら、運転しながらは厳禁)
  

  <天気図(気象庁 2016年1月24日3時)>


  今回の寒波は、史上最強クラスとも言われています。
  十分に注意してください。

◎おまけ

 1月22日~24日は、アメリカ北東部やヨーロッパにも寒波が来ています。

 アメリカの首都ワシントンと、ニューヨーク州など11の州が非常事態宣言を出して、市民に、外出は控え、警戒するよう呼びかけています。
 ワシントンでは、降り始めからの雪量が40センチを超え、ニューヨーク市の中心部でも積雪が40センチ近くに達しています。世界的に寒いようで、太平洋の向こうからも、クシャミが聞こえてきそうです。
 
 大雪、暴風、低温、高波などに、十分、気をつけてください。

2016年1月23日土曜日

今世紀最強の寒波,接近中!~1月23日~25日、九州・四国・沖縄でも雪?~

 数十年ぶり、ということは「21世紀」に入って最強クラスの寒波が、2016年1月23日~25日まで、西日本を含む日本列島に、来襲しそうです。

 今回は、滅多に積雪のない「九州、四国、近畿、中国」の平野部でも積雪の恐れが強く、沖縄・
奄美でも雪が降る可能性があります。

 ちなみに、沖縄での降雪の記録は、1977(昭和52)年に、「久米島測候所」で「みぞれ」が観測されているだけですので、降れば、39年ぶりということになります。

 今回は、東日本や東海地方を含めて、雪に慣れていない地方でも、積雪・降雪に警戒が必要です。

 南の地域は、台風には強くても、雪には本当に弱いです。
 十分、注意してください。
 このブログでも随時、最新情報に更新していきます。


◎ 気象庁、平成28年1月23日16時35分発表
  「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」 第4号(抜粋、下線部変更点)

「見出し」 1月24日から25日にかけて、日本の上空には非常に強い寒気が入り、強い冬型の気圧配置となるため、全国的に非常に強い風が吹き、「北陸地方や西日本を中心」に大雪となるでしょう。
 暴風雪、暴風、高波、大雪に警戒し、なだれや着雪、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

[防災事項]
<暴風>
 24日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)
●北陸地方                           25メートル(35メートル)
近畿地方、中国地方、九州南部、奄美地方  23メートル(35メートル)
●沖縄地方                           22メートル(35メートル)
●東北地方、関東甲信地方、東海地方、四国地方、九州北部地方 
                         20メートル(30メートル)
<高波>
 24日までに予想される波の高さは、
●九州南部、奄美地方、沖縄地方    7メートル
●東北地方、北陸地方、近畿地方、中国地方、九州北部地方  6メートル


<大雪>
 24日18時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、
北陸地方             80センチ
東北地方、東海地方、中国地方    50センチ
近畿地方、            40センチ
●九州北部地方          30センチ
●四国地方、九州南部      20センチ

 その後も降雪量はさらに増え、25日18時までの24時間に、いずれも多い所で
北陸地方、近畿地方      50から70センチ
●東北地方、中国地方      40から60センチ
関東・甲信越地方        30から50センチ
東海地方、四国地方、九州北部地方、九州南部地方 10から30センチ

 大雪による交通障害に警戒、注意し、なだれや着雪、低温による農作物の被害、路面や水道管の凍結に注意してください。

<雪の金閣寺 (京都)>





<警報>

 2016年1月23日午後11時現在の警報発表状況は、次のとおりです。
 東北、北陸、九州、沖縄に出ています。

〇暴風雪警報=5県(山形県、新潟県、熊本県、佐賀県、長崎県)

〇波浪警報=1県(沖縄県)

<積雪>
 
 2016年1月23日午後8時現在の積雪は、次のとおりです。

1位=酸ヶ湯(青森県)   234cm
2位=肘折(山形県)    218cm
3位=朱鞠内(北海道)   181cm


<写真 雪の降る街>




<大雪・低温の時の備え(特に雪に慣れていない地方向け)>

【予想される被害】
 ・水道管の凍結による断水・破裂
 ・着雪で送電線が断線することによる停電
 ・大雪による公共交通機関の停止と流通のマヒ

(1)「食料品や生活用品」を備蓄(3日分が目安)
  停電で調理ができなくなった場合に備えて、そのまま食べられるものを用意。
・パン類、菓子類、果物類など
・ペットボトルの水やお茶(1人1日2リットル×3日
・インスタント食品や非常食(お湯が必要なものは準備)
(2)停電に備える
・カセットコンロとガスボンベ
・灯油ストーブと灯油
・魔法瓶にお湯を沸かしておく
・毛布
・使い捨てカイロ
・懐中電灯
・電池または発電式ラジオ
・携帯やスマホの充電器(手回しか電池)

(3)水道管の凍結・断水に備える 外の気温がおおむねマイナス4度以下まで低下すると、水道管の中の水が凍ってしまう可能性があります。この場合水が出なくなったり、最悪の場合水道管が破裂する恐れがあります。

 ・蛇口から水を、少しずつ出し続けることは簡単な「凍結防止」になります。
・浴槽に水を溜めておけば、万が一断水しても、トイレ等の生活用水を確保できます。
(地震対策としても有効)


(4)交通網の停止に備える
 公共交通機関の多くが停止する可能性があります。
・複数のルートを検討しておく
・自家用車は、タイヤ用のチェーンやオートソックなどを準備
・車は積雪でも出やすい場所に移動しておきましょう。

<雪の通学>


 <大雪の時の「通勤・通学」などの外出時の主な注意点> 

1) 時間に余裕を持って行動
●歩き慣れている道でも積雪状態になると予想以上に時間がかかることがあります。
●交通機関の乱れを想定しておきましょう。

2) 歩き方等
●歩きなれている靴(特に運動靴)を履く
●ハイヒールは、雪道では危険
●歩幅を小さくゆっくり歩く
●両手を開けて歩く(スマートフォン・携帯電話を見ながら、ポケットに手を入れるのは危険です)

(3) 車の運転
●時間に余裕を持って出かける
●スピードを落として進む
●エンジンブレーキを活用(スリップの恐れの高い急ブレーキをなるべく使わないで済む運転)

4) 特に注意すべき場所
●歩道橋の上や橋の上(雪や氷が融けにくい)
●横断歩道(滑りやすい)
●踏切(危険)
●地下への出入口や商業施設や会社など建物への出入口(雪が残っている。安心感をもち気が緩む)
●バスやタクシーの乗降場所(人や車のタイヤで雪が踏み固められやすい)

(5) 行動範囲の気象情報や交通情報をこまめに確認
●スマホや携帯電話などで最新情報を確認(歩きながら、運転しながらは厳禁)
  

  <天気図(気象庁 2016年1月23日18時)>


 
 

 「大雪」「暴風雪」「高波」「低温」などに、十分注意しましょう。

2016年1月19日火曜日

東京で積雪、全国的には1月19日~21日まで大雪・暴風・高潮に警戒が必要!

 東京では1月18日に積雪で交通が混乱しましたが、全国的には、1月19日~21日まで、「大雪」「暴風」「高潮」などに、厳重な警戒が必要です。

 2016年1月19日午前3時現在の警報発表状況は、次のとおりで、北海道から九州まで、全国に出ています。

〇暴風雪警報=18道府県(北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、富山、石川、京都、兵庫、鳥取、島根、山口、愛媛、福岡、佐賀、長崎、大分)

〇暴風警報=2県(新潟、静岡)

〇大雪警報=4道県(北海道、青森、岩手、福井)

〇波浪警報=18都道府県(北海道、青森、岩手、宮城、福島、新潟、石川、福井、千葉、東京、神奈川、京都、兵庫、鳥取、島根、山口、愛媛、大分)

〇高潮警報=1道(北海道)


<写真 東京の雪>



 大雪の時の、「通勤・通学」などの外出時の主な注意点を紹介します。 

1) 時間に余裕を持って行動●歩き慣れている道でも積雪状態になると予想以上に時間がかかることがあります。
●交通機関の乱れを想定しておきましょう。

2) 歩き方等
●歩きなれている靴(特に運動靴)を履く
●ハイヒールは、雪道では危険
●歩幅を小さくゆっくり歩く
●両手を開けて歩く(スマートフォン・携帯電話を見ながら、ポケットに手を入れるのは危険です)

(3) 車の運転
●時間に余裕を持って出かける
●スピードを落として進む
●エンジンブレーキを活用(スリップの恐れの高い急ブレーキをなるべく使わないで済む運転)

4) 特に注意すべき場所
●歩道橋の上や橋の上(雪や氷が融けにくい)
●横断歩道(滑りやすい)
●踏切(危険)
●地下への出入口や商業施設や会社など建物への出入口(雪が残っている。安心感をもち気が緩む)
●バスやタクシーの乗降場所(人や車のタイヤで雪が踏み固められやすい)

(5) 行動範囲の気象情報や交通情報をこまめに確認●スマホや携帯電話などで最新情報を確認(歩きながら、運転しながらは厳禁)
  
<雪の通学>






 最後に、2016(平成28)年1月18日16時49分に、「気象庁予報部」が発表した全般気象情報の要旨を紹介します。

 (見出し)
1月19日にかけて、北日本から西日本では非常に強い風が吹き、海は大しけとなり、東北地方では猛烈にしけるところがあるでしょう。
高波に厳重に警戒し、暴風雪や暴風に警戒してください。また、1月19日にかけて、北日本と、
西日本から東日本の日本海側を中心に、大雪や高潮に警戒してください。
 
[気圧配置]
 急速に発達中の低気圧が、関東の東を北上しています。低気圧は、18日夜には三陸沖に進み、19日には北海道太平洋沿岸に達する見込みです。
低気圧通過後、21日頃にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となるでしょう。

[防災事項]

<暴風雪・暴風・高波>
 低気圧周辺では、非常に強い風が吹き、海は大しけとなっています。「北日本と、西日本から東日本の日本海側」を中心に、19日にかけて非常に強い風が吹き、雪を伴って猛ふぶきとなり、海は大しけとなるでしょう。
東北地方の太平洋側では、19日未明まで、海は猛烈にしけるところがあるでしょう。

〇19日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)
  *(暴風警報の基準=陸上25m、海上30m)
  北海道地方       28m(40m)
  東北地方、北陸地方、近畿地方、中国地方
                 25m(35m)
  四国地方、東海地方、関東地方、伊豆諸島
                 23m(35m)
  九州北部地方      20m(30m)

〇19日までに予想される波の高さ
  *(波浪警報の基準=6m)
  東北地方          9メートル
  北海道地方、北陸地方、近畿地方、中国地方 8メートル
  伊豆諸島         7メートル  
  関東地方、東海地方、九州北部地方     6メートル
  その後20日にかけても、北日本中心に、暴風雪や暴風、高波が続く見込みです。
  高波に厳重に警戒し、猛ふぶきや吹きだまりに伴う交通障害、暴風に警戒してください。

<大雪>
 東日本の太平洋側では、大雪の峠は越えましたが、北日本では、低気圧の接近に伴い、降雪が強まっています。
北日本では、19日にかけて湿った雪が降り、大雪となるところがあるでしょう。
 また、強い冬型の気圧配置となるため、これから20日にかけて、西日本から東日本の日本海側の山沿いを中心に大雪となり、西日本や東日本の太平洋側の平地でも積雪となるところがある見込みです。
△19日18時までの24時間に予想される降雪量(いずれも多いところ)
 北海道地方、北陸地方     100センチ 
 東北地方、東海地方       70センチ
 中国地方              50センチ
 関東甲信地方           40センチ
 近畿地方、四国地方       30センチ
 九州北部地方           20センチ
 九州南部              10センチ

△19日18時から20日18時までの24時間に予想される降雪量(いずれも多いところ)
 北海道地方        100から120センチ
 北陸地方、近畿地方    80から100センチ
 関東甲信地方        50から 70センチ
 東北地方、中国地方    40から 60センチ
 東海地方           30から 50センチ
*大雪に警戒、注意し、なだれや着雪に注意してください。

<高潮>
 北海道地方では、19日は潮位の高いところがあるでしょう。高潮に警戒してください。


<天気図(気象庁)>

天気図



 最後にもう一度、「大雪」「暴風」「高潮」などに、十分注意しましょう。

2016年1月15日金曜日

さる(申・猿)年の話1「干支の由来と前回の申年~世界の中心で愛を叫ぶ~」

 2016(平成28)年は「申(さる)年」です。
 そこで、不連続で何回かに分けて、申年に因んだ「さる(申・猿)の不思議な話」を紹介します。
 1回目は、「干支の由来と、前回の申(さる)年、2004年の出来事」です。

 まず、干支の話です。
 「申年」は12支の9番目ですが、この12支は、もともと12年で天球を1周し、惑星の中で最も尊いと考えられていた「木星」の天球上の位置を基準に決めていると言われています。

 ただし、木星の見かけの動きは、約12年で天球を「西から東」に一周することから、木星とは正反対の方向にあって、逆回りに天球を巡る「太歳(たいさい)」という架空の星を考え、この星の位置で年を示す紀年法が使われるようになりました。

 これが「中国の後漢(西暦25年~220年、日本では弥生時代)」に始まり、現在まで使われている「干支による紀年法」の起源だと言われています。

<写真 平成28年 干支文字切手>




 因(ちな)みに干支は、12支(子・丑・寅など)と10干(甲・乙・丙など)の組み合わせで出来ていて、60種類あり、60年で1周します。<十干十二支(じっかんじゅうにし)還暦>

 あれぇ? 12支×10干だと120種類になりますよね。
 実は、12支は「奇数=陽(子・寅・辰など)」と「偶数=陰(丑・卯・巳など)」の2種類に分けられ、10干も「奇数=陽(甲、丙、戊など)」と「偶数=陰(乙、丁、己など)」に分けられています。

 干支は、陽と陽の組み合わせ<6×5=30種類(甲子、丙寅、戊辰など)>と、陰と陰の組み合わせ<6×5=30種類(乙丑、丁卯、己巳など)>で出来ていて、陽と陰の組み合わせはありません。
 それで、30+30=60種類になります。

 干支の組み合わせを順に書くと、「甲子→乙丑→丙寅→丁卯→戊辰→己巳→庚午→辛未→壬申→癸酉→甲戌→乙亥」で1巡目(1年目~12年目)の12支が終わります。

 2巡目(13年目~24年目)は、「丙子→丁丑→戊寅→己卯→庚辰→辛巳→壬午→癸未→甲申→乙酉→丙戌→丁亥」となります。

 3巡目(25年目~36年目)は、「戊子→己丑→庚寅→辛卯→壬辰→癸巳→甲午→乙未→丙申→丁酉→戊戌→己亥」です。


 4巡目(37年目~48年目)は、庚子→辛丑→壬寅→癸卯→甲辰→乙巳→丙午→丁未→戊申→己酉→庚戌→辛亥」です。

 最後の5巡目(49年目~60年目)は、「壬子→癸丑→甲寅→乙卯→丙辰→丁巳→戊午→己未→庚申→辛酉→壬戌→癸亥」となり、これで60年になり、翌年は1年目の甲子に戻ります

 2016(平成28)年は、3巡目 の33年目の「丙申(ひのえ さる)」です。

 因(ちな)みに12支はわかりやすく、「子(ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)」などの動物があてられていますが、元々は、植物が種から成長し、花を咲かせ実を付けて枯れて、再び種となる、命の循環を表します。

 また、方向や月を表すのにも用いられます。
 因みに、「申」は、方向では「西南西と南西の間の方向」を指し、月では「旧暦の7月(新暦の8月)」を指し、正確には「立秋から白露の前日」(2016年は8月7日~9月6日)までになります。

<写真 さるの置物と動物占いのさる>




 ここからは、西暦上の「申年(さるどし)」の話をします。

 おもしろいことに、申年の西暦を12で割るとちょうど割り切れて0になります。(例えば、2016年は、2016年÷12=168となり、割り切れます。)
 つまり、2016年は西暦の上では168回目の申年になります。

 12で割り切れる「申年」は、もちろん4でも割り切れますので、現代では、「申年」は、「アメリカ大統領選挙」と「夏季オリンピック」が行われる年、ということになります。
 
 それでは、申年の出来事・歴史を遡って見てみましょう。

 1回目の今回は、12年前の申年、2004(平成16)年を振り返ってみます。

 この年の漢字が「災」となったように、過去最多の10個の台風が日本に上陸し、大きな被害をもたらしました。
 また、10月に「新潟県中越地震」が発生し、最大震度7、死者67人の被害が出ました。さらに、12月26日に、M 9.3 の大地震(スマトラ島沖地震)がインドネシア沖のインド洋で発生し、大津波によりインド洋沿岸の各国に30万人以上の死者・行方不明者が出ました。

 明るいニュースでは、8月に行われた「アテネオリンピック」で、日本が史上最多の37個のメダル(金16、銀9、銅12)を獲得し、流行語大賞に、競泳の北島康介選手の「チョー気持ちいい」が選ばれました。

 また、片山恭一氏の小説『世界の中心で愛をさけぶ』が大ヒットし、「セカチュー」が映画やテレビにもなりました。映画の主演女優が長澤まさみさん、テレビの主演女優が綾瀬はるかさんで、「セカチュー」は二人の出世作となり、今も二人とも大活躍しています。

 個人的にも、2004年に小説「世界を中心で愛を叫ぶ」を読んでいた時、私の人生も転機が訪れ、忘れられない申年となりました。

<小説 「世界の中心で愛を叫ぶ」>




 おしまいに、テレビドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」(TBS 2004年)の最終回の名言を紹介します。

「生きていく あなたへ(白血病で亡くなった亜紀の形見のポエム)」

 もしも お前が 枯葉って何の役に立つの?
 って聞いたなら 私は答えるだろう
 病んだ土を肥やすためよ

 お前は聞く
 冬はなぜ必要なの?
 すると私は答えるだろう
 新しい葉を 生み出すためさ

 お前は聞く
 葉っぱは、なんであんなに緑なの?
 そこで私は答える
 なぜって 奴らは命の力に 溢れているからさ

 お前は聞く
 夏が終わらなければいけない理由は?
 私は答える
 葉っぱどもが みんな死んでいけるようにさ

 お前は最後に聞く
 隣のあの娘は どこに行ったの?
 すると私は答えるだろう
 もう見えないよ
 なぜなら お前の中にいるからさ
 お前の足は あの娘の足だ


 (朔が、亜紀の骨の粉を風に散らす)
朔の言葉
「追いつけない速度で去っていく亜紀を
僕はもう捕まえることはできない

生きている限り 君と僕とは 遠くなるばかりだろう
だけど 僕は走ることを止めない
走り続ける僕たちの足跡は 君がいた証だから

亜紀「がんばれ 朔ちゃん」

朔太郎「走り終わったその時に 君と笑って会えるだろう。」
(以上、2004年のTBSドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」 最終回・エンディングより)


 このドラマから、僅か数年後、死の直前までメールや手紙で連絡を取り合っていた高校時代の親友が、白血病でなくなりました。

 「世界の中心」は、小説ではオーストラリアの世界遺産ウルルでしたが、個人的には、私たち一人一人の心の中にあるような気がしています。

 親友にいつか笑顔で会うためにも、自分の家族を幸せにするためにも、苦しくても、2016年の申年を、全力で走ろうと思っています。

2016年1月9日土曜日

「赤いスイートピー」と症候群 ~紅白大トリの名曲の不思議でステキな話~

 今回は、「2015年NHK紅白歌合戦」の大トリを飾った松田聖子の名曲「赤いスイトピー」に関するエピソードを、紹介したいと思います。

 「赤いスイトピー」は、1982(昭和57)年1月にリリースされた松田聖子(まつだ・せいこ1962年~ 福岡県出身)さんの8枚目のシングルです。

 作詞は、KinKi Kidsの「硝子の少年」や太田裕美の「木綿のハンカチーフ」をはじめ多くの名曲を書き、歴代3位の売り上げを誇る松本隆(まつもと・たかし 1949年~ 東京都出身)さんです。

 作曲は、呉田軽穂(くれた・かるほ)さんです。「誰?」と思われた方も多いと思いますが、実はあのシンガーソングライターの松任谷由実(まつとうや・ゆみ 1954年~ 東京都出身)さんのペンネームです。
 「ライバル(松田聖子?)に曲を作りたくない」と固辞していたユーミンが、どうしてもと言われ、「ペンネームなら」と作曲したそうです。

 つまり、「赤いストピー」は、松田聖子・松本隆・松任谷由美という黄金トリオの歌です。
 因(ちな)みに、紅白歌合戦で「赤いスイトピー」が歌われたのは、2015年が初めてでした。

 ここで、1番の歌詞を紹介します。


♪「赤いスイートピー」♪
歌:松田聖子
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂(松任谷由美)


♪(1番)
春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ
煙草の匂いのシャツにそっと寄りそうから

何故 知りあった日から半年過ぎても
あなたって手も握らない

I will follow you あなたに
ついてゆきたい
I will follow you ちょっぴり
気が弱いけど
素敵な人だから

心の岸辺に咲いた 赤いスイートピー♪ 


<春色の鉄道?>




 心が温かくなるような詩ですね。

 今では想像できません(?)が、デビュー当時の松田聖子さんは、バリバリのアイドルとして歌っていました。
 1980(昭和55)年のデビュー3曲目の「風は秋色」から、1988(昭和63)年の「旅立ちはフリージア」まで、「赤いスイトピー」を含め24曲連続で「オリコンシングルチャート(週間)1位」を獲得する人気者でした。


 この曲が出て30年以上経ちますが、女子を中心に根強い人気があります。
 特に、歌詞の、「I will follow you あなたについてゆきたい」という言葉を信仰し、男性に依存する傾向の強い女性のことを、「赤いスイトピー症候群」と呼ぶそうです。

 一方で、好きな女性に告白できない男子、あるいはデートに誘っても次のステップに進めない男子(まじめ?、弱気?)のことを、「逆・赤いスイトピー症候群」と呼び、草食系男子を中心に自分のことを、この曲を聞いて慰めているという話もあります。

 どちらにしても、「赤いスイトピー症候群」の人たちは、歌詞に出てくるような恋をして、ゴールインする「純愛映画」のようなストーリーに憧れる純粋な人ですね(私もそんな時期がありました)---、現実にはなかなか難しいことすね。

 でも、私も、高校の校内放送で誕生日の昼休みに、「スイトピーさん(匿名)から誕生日おめでとう」というメッセージと曲をプレゼントしてくれたことは、いい思い出として、今でも心に残っています。

<写真 スイトピー>




 ここで、「スイトピー」という花の紹介をします。
 スイトピーは、マメ科レンリソウ属の一年草で、和名では「ジャコウエンドウ(麝香豌豆)」や「カオリエンドウ(香豌豆)」などと呼ばれています。 
 
 原産地は、イタリアのシシリー島で、1695(江戸時代の初め)年に、修道僧クパーニによって発見されました。その後、イギリスで園芸植物として改良されて、イギリス王室に愛されました。

 日本には、19世紀中頃(1800年代中期=幕末)に入ってきています。
 しかし、「スイトピー」の花を有名にしたのは、何といっても「赤いスイトピー」のヒットです。

 スイトピーの花言葉は、「門出・思い出・別離」です。
 赤いスイトピーは、「別離」ではなく、「門出」あるいは「思い出」の歌と、信じたいですね。

 もう一つ、「スイトピー」には毒があるそうで、人間がたくさん食べ過ぎると、神経性麻痺を引き起こし、歩行困難になるそうです。
 また、動物では骨格異常が生じることもあるそうです。
 「綺麗な花」、あるいは「かわいい花」には、毒があるということですね。(恐い)

 そろそろ、「赤いスイトピー」の2番の歌詞を紹介します。


♪(2番)
四月の雨に降られて駅のベンチで二人
他に人影もなくて不意に気まずくなる

何故 あなたが時計をチラッと見るたび
泣きそうな気分になるの?

I will follow you 翼の
生えたブーツで
I will follow you あなたと
同じ青春
走ってゆきたいの

線路の脇のつぼみは 赤いスイートピー


 デートの時、時間が経つのは早いのに、2人の仲はなかなか近づかない、そんな「ほのぼのとした情景」が、見えてきますね。

<写真 無人駅>




 最後に、赤いスイトピーの「不思議ですてきな話」を2つ紹介します。

 1つ目は、松田聖子さんが、デビュー以来続けてきた明るく元気な曲調(「裸足の季節」「青い珊瑚礁」「風立ちぬ」など)から、この「赤いスイトピー」で、「じっくり聞かせるソフトなバラード調」に、なぜ変えたかという話です。

 実は、当時、二十歳の松田聖子さんは、声の使い過ぎと変声期で、大きな声が出しにくい状態になりました。
 そこで、「聖子ちゃんカット」をショートに変えるとともに、ソフトな声でも歌えるバラード調に変えた1曲目が、「赤いスイトピー」なのです。

 因みに、この曲のあとに出した曲は、「野ばらのエチュ-ド」「瞳はダイアモンド」など、バラード調が多くなっています。

<写真:赤いスイトピー>




 もう一つは「赤いスイトピー」という、花そのものについての話です。

 この歌がヒットした1982年当時、実は日本には「赤い花のスイトピー」がありませんでした。
 松田聖子さんの曲を聞いて、「赤いスイトピーが欲しい」との声があちこちから上がりました。

 それに応えようと、三重県伊勢市の花栽培農家中川猛さんが、「赤いスイトピー」を品種改良で作り出す研究を始めます。

 しかし、5年経っても10年経っても、なかなか「赤いスイトピー」はできず、半ば開発をあきらめかけました。

 ところが、「赤いスイトピー」のヒットから20年以上経った2003(平成15)年、突然、1本だけ鮮やかな赤色のスイトピーの花が咲きました。
 2006(平成18)年からは、市場や生花店に「赤いスイトピー」が出荷され始めました。

 中川さんは、「赤いスイートピーは、勇気の出る色。愛の告白にいかがですか。」と話していられます。

 おしまいに、「赤いスイトピー」の最後の部分の歌詞を書きます。



好きよ 今日まで
逢った誰より
I will follow you あなたの
生き方が好き
このまま帰れない 帰れない

心に春が来た日は 赤いスイートピー♪




<一句>
・生き方が 好きだと言いたい  言われたい

2016年1月4日月曜日

365日の紙飛行機(NMB48/AKB48) ~紅白で見た名曲 ~

「♪朝の空を見上げて 今日という一日が
笑顔でいられるように そっとお願いした
時には雨も降って 涙もあふれるけど
思い通りにならない日は 明日頑張ろう♪」

(「365日の紙飛行機」より) 

 年末のNHK紅白歌合戦を見ていると、いい曲だなあと思う歌を発見することがあります。
 昨年末の紅白では、この「365日の紙飛行機」がそうでした。
 で、この曲の話から、2016年を始めたいと思います。

<写真 初日の出>

 


 改めて、2016(平成28)年、明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

 これをお読みいただいてる皆さんは、年末年始をどう過ごされましたか?
 私は自宅で年越しして、元旦から3日まで「ふるさとの実家」へ帰省していました。
 親が年老いているので、「何度、こんな正月が送れるだろう」と思いながら、過ごしていました。

 実家には、ネット環境がないので今回が、新年、初ブログになります。

 さて、「365日の紙飛行機」の話に戻ります。
 この曲は、秋元康さんが作詞で、作曲は角野寿和さんと青葉紘季さんです。

 秋元康(あきもと・やすし)さんと言えば、作詞家であると同時に、AKB48グループの仕掛人でもあります。
 この曲も、紅白ではメインボーカルの山本彩さんの出身グループの「NMB48(大阪・難波が拠点のグループ)」が歌っていましたが、本来は「AKB48(東京・秋葉原が拠点のグループ)」の曲です。

 ところが、この曲は、NHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌ということもあり、AKB48のファンだけでなく、朝ドラファンの主婦や中高年齢層にも、人気が出ているそうです。
 1番の残りの歌詞を、紹介します。

「♪ずっと見てる夢は 私がもう一人いて
やりたいこと 好きなように
自由にできる夢

人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り ただ進むだけ
その距離を競うより

どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ
さあ心のままに 365日♪」


  すごくいい詞ですね。
 「人生は紙飛行機、風の中を力の限り進むだけ」なんて、身につまされますね。
 そして、「その距離を競うより、どう飛んだか どこを飛んだかが 大切なんだ」という歌詞には、多くの人が共感すると思います。

 
 秋元康さんは、この詞について、こう語っていらっしゃいます。
「 ドラマの主人公のモデルの広岡浅子さんは、女性の生き方への制限が大きかった時代(幕末~大正)に、時代を言い訳にせずに冒険し続けた。
 ヒロインの屈託のない生き方に、紙飛行機を連想した。

 紙飛行機は、無理に力を入れたり考え過ぎると上手く飛びません。
 だけど、上手に飛んだ時は、風と友達になるかのように飛んでいきます。
 物語のヒロインは、きっと屈託なく、人生の空を飛んでいったのだと思います。」 
 
  このコメントを聞いて、「365日の紙飛行機」の曲を聞くと、また、深みが増しますね。

 秋元さんは、今回のメインボーカルに、AKB48とNMB48を兼任する山本彩(やまもとさやか 1993年~ 大阪府出身、愛称:さや姉)さんを選んだことについては、
「山本彩というメンバーが、まさにいま人生を切り拓いて前へ進んでいる最中なのでドラマのテーマにあっているのではないかと思った。」
とコメントしています。

 AKB48では珍しく、ギターを持った弾き語りの「さや姉」・山本彩さんは、AKB48グループの中では人気のなかった「NMB48」の中心メンバーの一人として努力し、2011年28位、12年18位、13年14位と少しずつ順位を上げ、2014年と15年の選抜総選挙では、ついに6位になっています。
 「365日の紙飛行機」のセンターを歌うのに、ぴったりかもしれませんね。

<紙飛行機>



 紙飛行機の歴史は意外と新しく、飛行機が出来た後の1930(昭和5)年頃と言われています。
ということは、広岡浅子さんが生きた時代(1849⦅嘉永2⦆年~1919⦅大正8⦆年)には紙飛行機はなかったことになります。
 浅子さんの方が、先に紙飛行機的に生きたということになりますね。
 
 ギネスブックによると、屋内飛行距離の世界記録は63.2m、飛行時間の世界記録は27秒9で、意外と短いものです。
 本当に、儚(はかな)いものだからこそ、「紙飛行機」に人生を例えると共感を呼ぶのかも知れません。

 例えば、東京・多摩には、うつ病などの精神に疾患のある人たちを支援する「紙ひこうき」という名の地域活動支援センターがあって、お互いを支えあう交流の場を提供しています。
 また、「365日は紙飛行機」は、カラオケ喫茶や交流施設など、中高年女性を中心に人気が出ているそうです。


 朝の連続テレビ小説「あさが来た」も好調で、2015年12月には視聴率が27%を超え、あの「あまちゃん」を超える勢いだそうです。

 「365日の紙飛行機」がヒットしてほしいなあと思います。
 最後は、紅白では歌われなかった2番の歌詞を書きます。
 
 
「♪星はいくつ見えるか 何も見えない夜か
元気が出ない そんな時は 誰かと話そう

人は思うよりも 一人ぼっちじゃないんだ
すぐそばのやさしさに 気付かずにいるだけ

人生は紙飛行機 愛を乗せて飛んでいるよ
自信もって広げる羽根を みんなが見上げる

折り方を知らなくても いつのまにか飛ばせるようになる
それが希望 推進力だ ああ楽しくやろう 365日

人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り ただ進むだけ
その距離を競うより 

どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ
さあ心のままに 365日

飛んで行け!
飛んでみよう!
飛んで行け!  ♪」

 
<写真 星空>




 2016年、どんな風が吹くかは、誰にもわかりません。
 でも、みなさんも、私も、不登校の子どもたちも、
 しっかりと、紙飛行機のように、飛んでいきましょう。

 そうです。大切なのは飛んだ距離ではなく、
 「どう飛んだか どこを飛んだのか」なんです。

 さあ、飛んでみましょう。
 全力で生きて、2016年を飛んでいきましょう。


<一句>
青空も 嵐も越えて 心飛べ!